ビックホーンを手放した

1年半ほど連れ添ってきたビックホーンを手放した。いろいろトラブル続きでこれ以上維持していくのは困難だと思いカーネクストさんに引き取ってもらった。平成10年式のディーゼル車で買い取り価格は7万円ほど。10万円はいくだろう思っていいたけど少し安かった。このビックホーンは20歳の時に何となく乗ってみたくて買った車両。値段は65万円で走行距離は15万kmでした。20年近い車両で15万kmも走っているけど何とかなると思い購入しました。珍しいオプションのサンルーフとスポーツパッケージ（レカロシート・スポーツサスペンション・リアのスタビライザー解除装置）がついていて珍しい車両だった。サンルーフはタバコを吸うには便利でとても役立つし、大きいから解放感があって最高に良かった。晴れている日はよくサンルーフを開けて走るととても楽しかった。レカロシートがついていて長距離走っていても疲れずなかなか良いものだと思った。やっぱり有名どころは違うんだね。標準のシートと違ってアームレストが付いていないので左手の置き場に困るのと、フルフラットにできないのは困ったけどレカロシートを体験できてよかった。スタビの解除装置は走行中何度か解除してみたけど今一効果が実感できなかった。この解除装置は装着している車両が少なく結構珍しいらしい。後ろ足を限界まで伸ばしているところを一度拝んでおくべきだった。

後期型になってすぐの車両で賛否評論の4JX1エンジンを積んでいてこいつには悩まされた。走行性能に不満はなかったけど、とにかくエンジンの始動性が悪い。気温が5度ぐらいになってくるとなかなかエンジンがかからない。構造上仕方がないとはいえとんでもなかった。寒冷地仕様でなくシングルバッテリーだったこともあるかもしれないけど、冬場はバッテリーが上がるまでセルをひねってやっとエンジンがかかるかかからないかレベルだった。冬の朝一でのエンジンの始動は毎回お祈りが必要だった。一度寒波が来て－15度まで行ったときいくらセルを捻ってもエンジンがかからずバッテリーが上がってしまい大変参った。グローがだめになりやすいことで有名だけどグローがだめっだたのかな？。寒冷地仕様のダブルバッテリーでも始動性はそこまで大きく変わらないみたいだけど、北国でビックホーンを乗っている人たちはどうやって動かしているんだろう？。本当に曲者のエンジンだよ。

他にも、水温が暖まった状態で短時間でエンジンのオン・オフを行うと水温計が振り切れてしまいオーバーヒート気味になる。エンジンのアイドリングが不安定なったりと始動性以外でもトラブルが続いた。

この車両は状態が悪く、足回り・ボディーの錆がひど酷くあちこち錆びていた。他にも屋根の色あせや塗装が所々かけていたりした。極めつけがブレーキローターが4輪とも腐食でダメになっていて、ただでさえ効きの悪いブレーキがさらにダメになっていた。

買った当初はクロカン車なんだからブレーキはこんなものだと思っていたけど、車検に出したとき後輪ブレーキのピストンが固着してほとんど効いてなかったのは驚いた。ローターが4輪ともダメになっているのもその時に聞いた。信号が赤になったんでブレーキを掛けたら、車両の前方あたりから何かが割れるような音がして、ブレーキの警告灯が点いたからブレーキを見たら、左前輪のパッドがなくなっていたのは驚いた。これがきっかけでこれ以上ビックホーンに乗っていくのは無理だと思い、今回で手放すことにした。

ビックホーンを維持していくのとにかく大変で、部品がないから何をするにも時間がかかる。エンジンが特殊だから、エンジンオイルも純正以外のオートバックスとかで売っているようなオイルは入れられない。自分は1回オートバックスブランドで出している安物入れただけで何もしなかったけど、長く乗るならいすゞ純正のオイルを入れるのが一番だと思う。オイルフィルターもきっちり取り換えたほうがいいと思う。フィルターもほかの車違い、店とかに行っても在庫がないから取り寄せで時間がかかる。信頼できる整備所が近くに無いならビックホーンを維持していくには厳しい。

車自体は素晴らしく四角いし車高も高いから、見切りがよく取り回しが良く乗りやすかった。走破性も素晴らしく雪道でも心強く、一度大雪が降った時除雪されていない駐車場の雪をかき分けて進めた時は、とても助かった。AT車だから4WDのシステムはTODで、4WDAUTO状態にしておくと、後輪が滑った時いきなり前輪にトルクが来て直結4WD状態になるので、一気に走り出すから楽しかった。

もっと乗っていたかったけど外れの車両を引いてしまいこれ以上は無理でした。次にビックホーンを買うときはちゃんと下見して信頼できる整備所を見つけよう。とりえず次のレガシィに早く乗りたいな。最低でも2年は乗って金貯めないとな。